●アトピー性皮膚炎が酷くならないために正しい理解と正しい対処法を!
この時期、症状が酷くなることが多い「アトピー性皮膚炎」。
お母様ご自身が、また、お子様がアトピー性皮膚炎で大変な思いをされていらっしゃるかもしれません。
私自身、幼少期アトピー性皮膚炎が酷く、肘の内側・膝裏は常に激しい痒みがありました。
冬場は掻きむしってしまい、ジュクジュク状態・・・・
春先は皮膚の変色・かさぶたが恥ずかしく、腕を伸ばすと丸見えになってしまう為、体育の授業で「前へならえ」ができませんでした。
アトピーは、いまだはっきりした原因が特定されておらず、また、根本的な治療が確立されていない免疫(アレルギー)疾患です。
厚生労働省大臣官房統計情報部の発表の傷病別年次推移表によると平成23年の総患者数は36万9千人だそうです。(平成23年に限り宮城県の石巻医療圏、気仙沼医療圏及び福島県を除いた数値)
こんなにも多くの患者数がいるアトピー性皮膚炎ですが、正しく理解し、正しい対処をしている人は少なく、より悪化してしまう方が多いとのこと。
【アトピー性皮膚炎とは?】
日本皮膚科学会によると、「アトピー性皮膚炎とは、増悪、寛解を繰り返す掻痒(かゆみ)がある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ」と定義されています。
子どもと大人では原因が異なるそうです。子どもは食べ物、大人は周囲の環境、ストレス、ダニなどのハウスダストが原因となることが多いと言われています。
● 子どもの場合:食べ物が原因の場合が多い
・卵(特に白身)
・牛乳、乳製品(ヨーグルト、チーズなど)
・大豆(大豆油、豆腐、味噌など)
・小麦(パン、うどんなど)
・米
・エビ、カニ
・魚(サバ、サケ、マグロなど)
・ソバ
など
●大人の場合:食べ物ではなく環境が原因の場合が多い
・ダニ
・ハウスダスト(家のホコリ)
・カビ・真菌(カンジダ、アスペルギウスなど)
・細菌(ブドウ球菌など)
・花粉(スギ、雑草など)
・ペット(犬、猫など)
・ホルムアルデヒドなどの化学物質
など
この他、その時の衛生環境や一時的な生活習慣など、本来体質として持っているアレルギー以外の原因もあり、複合的に影響していることもあるようです。
【対処法】
対処法を誤ると、どんどん悪化してしまう危険性があります。
上に挙げたように、アトピー性皮膚炎の原因は様々。まずは何が原因なのかを知り、それに合った対処をすることが大切です。
原因を特定するには、病院で診察と検査(血液検査・皮膚検査・負荷試験)を受ける必要があります。しっかりと原因を知ることで、アトピーの症状を早期に改善したり、治癒することが可能になります。
アトピー性皮膚炎の対処法は様々で、調べてみると正反対の治療法・対処法が言われていたりします。
調べれば調べるほど「で、どうすればいいの!?」と思う方も多いのではないのでしょうか?
一番いいのは、信頼できる医師を見つけ治療方針を示してもらうこと。
信頼できる医師を見つけられない場合は・・・「いい」とされている事を片っ端から試していくことになりますが、時間がものすごく掛かってしまうこと、場合によっては酷くなってしまうこともありますので、くれぐれも慎重に行うことをお勧めします。
(参照:厚生労働省大臣官房統計情報部患者調査、日本皮膚科学会、AllAbout)
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